もう十年ほどブログというものを書くという行為をしていなかったのだけれども、ここ最近、その必要性を感じることが多くなった。
まず第一に、己の文章力の欠如を[適切な語を忘却]したためである。
普段人と会話することも少なく読書もあまりしなくなったことで、とっさに言葉が出てこないなんてことがままある。今だってそうだ。
ここまで書いて思い出した。おそらく危惧と言いたかったんだろう。
第二に、とここで気付いたがそういくつも項目を設けるほど理由はたくさんない。
というかさっきのと合わせてふたつしかない。
そのもうひとつの理由とは、興味のあることに関して、自分はそれをただ一時の好奇心や思いつきで済ませてしまい、強く記憶に焼き付けることが出来ないことを憂いた、といったところ。つまりは備忘録が欲しかったのだ。
そして、考えてはいたものの今の今まで二の足を踏んでいたのだが、ついにその重い腰を上げることにした。
特に大きな出来事があったわけではなく、たぶん閉まりきってない水道の蛇口からぽたぽたと落ちる水が、コップに徐々に溜まっていって溢れそうになったみたいなそういうことだと思う。
その最後の一滴に他の一滴と差異があるわけではないが、一応久しぶりにブログを開設しようなんて思ったきっかけなので、その内容をここに続けて書くことにする。以下、唐突な備忘録。
スペイン語には英語でいうところのbe動詞が二種類ある。serとestarである。
これは別についさっき知ったことではない。とはいえ長らく記憶から抜けていた。
改めてこのことについて調べてみると少しおもしろいな、と思ったのでそれについて書く。
まずこのふたつの違いだが、serは恒久的な性質、estarは一時的な状態に用いられる。
できる限り短く簡潔に書くとこうなるわけだが、要するにserの場合:
・私は人間です。
・私は男です。
・私は日本人です。
といったように、基本的には変わらないそのものの性質を表す際に用いるらしい。
人間をやめるかもしれないし性転換をするかもしれないし国籍が変わるかもしれないといった稀に起こる例外はあるが。
そしてestarの場合:
・私は風邪気味です。
・私はアメリカにいます。
などのあくまでその時々の状態を表す際に用いられる。
※例文が日本語のみなのは十分なスペイン語力がないため。
このような特徴を持った言語であるがゆえ、スペイン語は他のそういった文法を持たない言語では表し辛いニュアンスを表現出来るようだ。
このへんはまた今度気が向いたら調べてみようかと思う。
と、ここまでは記憶の焼き直しで、今回気になったことは同じロマンス諸語に分類されるメジャーな他の言語ではどうだろうという疑問である。
まず最初に浮かんだのはポルトガル語。
発音が難解という印象はあるが、文法、語彙、綴りなどスペイン語にだいぶ近いと記憶していた。
調べてみるとこのふたつの動詞に関してもスペイン語とほぼ同様と思われる。とはいっても即席の知識なので保証はしかねるが。
次に浮かんだのはフランス語。
フランス語で英語のbe動詞にあたるのはêtreである。
どうやらスペイン語のように二種類ではなく一種類のようだ。
ただ、面白いことに古フランス語では二種類あったらしく、そのふたつが統合されてひとつになったとのこと。
そして、元となったふたつの語はやはりスペイン語のそれと由来を同じくしているようだ。
最後にイタリア語。
イタリア語で英語のbe動詞にあたるのはessereであり、essereはスペイン語のserと由来を同じくする。
しかしstareを用いる場合もあり、stareはスペイン語のestarと同由来である。
ここでややこしいのが、イタリア語のそれとスペイン語のそれは由来こそ同じであれ、実際の使われ方は微妙に異なるということだ。
具体的な違いは又の機会にしたい。つかれた。
最初の記事がクソみてぇに長くなった上に実験的でごちゃごちゃしててなんだかほんと、つかれた。
この記事に明確な誤謬などあれば、えーと、そういえばこのブログって能動的に喧伝しないと大抵の人は見ない感じなのかな?
どうであれ、目に付く点があればご指摘いただけると幸いです。